インクリメンタルサーチ
別名:インクリメンタル検索
【英】Incremental Search
インクリメンタルサーチとは、文字の入力のつど、自動的に検索が行われる検索方法のことである。
検索処理は、検索文字列を入力した後、検索ボタンを押下することで行われるのが一般的である。インクリメンタルサーチでは、文字入力があると、それまでの文字に付加して(インクリメンタルの由来)、直ちに検索が行われ、その結果によって必要な処理が行われる。その処理は目的により異なるが、候補リストが表示されユーザーが選択できたり、カーソルが該当の情報位置に移動したりする。
例えば、WindowsのWebブラウザであるInternet Explorerでは、アドレス域に入力するたびに、既に使用したURLを検索し、該当するURLの候補がリストアップされ、素早く目的とするURLにたどり着くことができる。これは、URLのオートコンプリート(自動補完)とも呼ばれる。
ユーザーにとっては、少しの文字入力で素早く必要とする情報を得られるメリットがある。一方、開発者にとっては、対象となる情報、入力文字によっては、候補が大量となる場合もあるなど、性能、操作性を意識した設計を行う必要がある。しかしながら、技術の発展、コンピュータの高性能化に伴い、比較的容易に実装できるようになっているため、かなり一般的な検索手法となってきている。
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