インフラ
インフラとは、「インフラストラクチャー」の略であり、IT関連ではコンピュータやネットワークを含む情報システムを指す意味で用いられることが多い語である。「ITインフラ」と呼ばれることもある。多分に「公共性」が意識される設備や施設の総体を指すニュアンスがある。
インフラストラクチャー(infrastructure)は「基盤」「基本的施設」といった意味の英語表現である。ITの分野に限らず、生活や事業などを営むに当たってまず必要となる基盤的設備を「インフラ」(生活インフラ)と呼ぶことは多い。生活インフラの例としては、道路、鉄道駅、電気、水道、物流、サービス、等が挙げられる。
ITの分野におけるITインフラの例としては、サーバー、ルーター、スイッチングハブ、LANケーブルなどのハードウェア類や、OS、ミドルウェア、サーバーソフトウェア、各種アプリケーションソフトといったソフトウェア類などが含まれることが多い。ただし、どこからどこまでを指してITインフラと呼ぶかは話者や文脈によって異なる。サーバーとネットワークを中心とする物理的な設備群が念頭に置かれている場合もあれば、いわゆる通信環境が念頭に置かれている場合もある。。
サービスやソフトウェアが動作する土台および基盤として必要な要素を指す表現として、「プラットフォーム」という言い方もある。アプリケーションソフトの実行に必要な土台としてのOS、あるいは、OSが動作する土台としてのハードウェアなどが、プラットフォームと呼ばれる。「インフラ」には「皆が使う(公共性のある)設備群・集合体・総体」のようなニュアンスがあり、「プラットフォーム」には「特定の要素の土台となっている」程度のニュアンスがある。
|