クラスライブラリ
別名:ライブラリ
【英】class library
クラスライブラリとは、汎用的な機能を実現するために複数のクラスで構成された部品群のことである。
クラスライブラリを使用するには、基本的に単体ではなく、プログラムに組み込む。クラスライブラリは、パターンの実体やユーティリティ部品などで構成されている。そのため、何もない状態からプログラムを作り上げるよりも生産性が向上する場合がある。ただし、クラスライブラリでは、分類を無視した構成でも成り立つため、不適切な構造では生産性が低下する場合がある。
クラスライブラリは、主に、Visual C++のMFCでは継承関係、JavaのAPIでは集約関係の構成がとられている。クラスライブラリの本質は、継承関係による階層構造であるため、JavaのAPIでは、クラスライブラリと呼ばずに単にライブラリと呼ぶことが多い。これは、Javaが集約構造で構成されるデザインパターンと、部品によるコンポーネントベースプログラミングを意識した言語であることに起因していると言われている。
なお、ソフトウェアの構造には、高い凝集度と低い結合度が理想とされるため、継承関係と集約関係のどちらが秀でているかに関係なく、適材適所で使い分ける必要があるとされている。
参照リンク
MFC リファレンス - (マイクロソフト)
Java 2 Platform Standard Edition 5.0 API 仕様 - (サン・マイクロシステムズ)
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