シャドー‐マスク【shadow mask】
シャドウマスク
家庭用のテレビでも最もポピュラーに採用されている色選別機構。きわめて小さな細長い(縦長)穴が全面に開いた薄い鉄板で、最近は熱変形の少ないアンバー材などを使用するケースが多い。
(執筆:オーディオビジュアル評論家 藤原陽祐)
※この情報は「1999~2002年」に執筆されたものです。
シャドウマスク
シャドウマスクとは、CRTディスプレイにおいて、ブラウン管の奥から発射される電子ビームを蛍光体に当てる際に透過させる多数の細かい穴の開いた金属版のことである。このような仕組みを利用したCRTディスプレイのことをシャドウマスク方式と呼ぶ。
一般に、市販のカラーCRTは、シャドウマスクとアパーチャグリルの二方式に大別される。電子銃から発射された電子ビームは、金属板の微細な穴を通り抜け、画像表示に必要な色蛍光体部分に当たる構造となっている。
一般にシャドウマスク方式は、奥行きが短く、色ずれを起こしにくいという特徴を持っているが、シャドウマスクによってさえぎられる電子ビームの割合が大きいために暗い画面となったり、画面の周辺部になると画像がぼやけやすいなどといった難点も指摘されている。なお、この点を改善したものはクロマクリアと呼ばれる。
- シャドウマスクのページへのリンク