スマートスピーカー
【英】AIスピーカーr, Smart Speaker
スマートスピーカーとは、AI(人工知能)を搭載した据え置き型のスピーカーの総称である。2010年代半ば以降、家電製品のカテゴリーとして定着しつつある。
一般的には、スマートスピーカーには音声アシスタントが搭載されており、音声アシスタントを通じて操作する方式が採用されている。キー類や画面表示は最低限もしくは全く取り払われており、もっぱら声だけで各種操作が行われる。音声だけで操作が完結するため、本体に手を伸ばせる距離(位置)にいなくても、他の作業で手が塞がれていたり手が汚れていたりする状況でも操作できる。AIが命令を柔軟に理解してくれるため会話と同じ自然な言葉で操作できる。
スマートスピーカーの本体は360度全方位を対象とするスピーカーが組み込まれている。本体は操作用キーを搭載しないため洗練された外観が実現される。音楽の再生だけでなく、ニュース、天気、リマインダーといったサービスの中継点としても使える。オンラインショップで商品を購入できる製品もあれば、テレビに動画共有サイトの映像を表示させる機能を搭載する製品もある。
スマートスピーカーの嚆矢は2014年にAmazon.comが発表した「Amazon Echo」であると言い得る。それから数年の間に各社が同カテゴリーの製品を発表している。たとえばGoogleは「Google Home」、Appleは「HomePod」、LINEは「WAVE」、Microsoftと音響機器メーカーHarman Kardonは「Invoke」発表している。2017年には日本でも「AIスピーカー」がユーキャン新語流行語大賞の候補語にノミネートされる程度の注目を集めている。
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