ポップアップカメラスマホ
別名:ポップアップカメラフォン,ポップアップカメラ型スマホ,ポップアップカメラ式スマホ,ポップアップカメラ式スマートフォン
【英】pop up camera phones
ポップアップカメラスマホとは、インカメラが端末の内部に格納され、必要に応じて端末側面などから飛び出す(ポップアップする)という構造のスマートフォンの通称である。
2010年代終盤現在、スマートフォンは端末前面を一面まるごとディスプレイに用いるような全画面化に向けて進化しつつある。しかし、自撮り用カメラとしてスマートフォンには欠かせないインカメラの存在が、全画面化を妨げる難点となっている。カメラは端末前面に配置する必要があり、レンズがディスプレイに干渉してしまうためである。
インカメラを前面に配置しつつ全画面化に近づける方法として、ディスプレイの端に切り欠き(ノッチ)状の領域を設けた「ノッチ式ディスプレイ」や、ディスプレイ内にレンズを露出するための穴を設けた「パンチホール型ディスプレイ」などが考案されている。いずれも表示領域の拡大には寄与しているが、視覚的に邪魔な印象は避けがたい。
ポップアップカメラスマホは、カメラのレンズを露出させておかず、側面にしまっておく(使用時に出す)形を取る。これによって、端末の構造が複雑になったりレンズを出し入れする手間が増えたりといった難が生じるとはいえ、端末前面を全てディスプレイとして使用するという理想がほぼ実現される。
ポップアップカメラスマホは2018年頃に、VivoやOPPOといった中国のメーカーにより製品化され、世に送り出されている。
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