リバース‐ビッシング【reverse vishing】
リバースビッシング
【英】reverse vishing, reverse voice phishing
リバースビッシングとは、いわゆるフィッシング詐欺の手口の一種で、詐欺師が設けた窓口へ電話で問い合わせるように仕向け、その上で個人情報などを聞き出そうとする手口のことである。
リバースビッシングは、フィッシング詐欺の一種である「ビッシング」(ヴィッシング)の変化形のような手口である。フィッシング(フィッシング詐欺)は金融機関や取引のある事業者を騙り(なりすまして)連絡し、クレジットカード番号などを窃取しようとする手口である。たいていの場合は電子メール(スパムメール)をばらまいて偽のウェブサイトに誘導する手口が用いられる。ヴィッシングは、電話の音声案内などを用いて偽サイトへのアクセスを誘導するなどして個人情報を窃取しようとする手口である。通常のビッシングは詐欺師の側から被害者へ連絡する形を指すが、リバースビッシングは被害者のほうから詐欺師へ連絡するように仕向ける形の手口を指す。
リバースビッシングでは、たとえば、本物の事業者のふりをして偽の問合せ先の電話番号を掲示、電話してきた被害者に対してあくまで本物の事業者のふりをして対応し、個人情報を聞き出す、といった形が取られる。
ユーザーによる情報の修正・更新ができるサービスの場合、詐欺師が勝手に連絡先情報を書き換えて詐欺手口に利用する可能性が否定しきれない。そうした不正・不適切な変更が発覚すれば訂正されるとはいえ、気づかないまま詐欺被害に遭ってしまうユーザーも生じかねないという問題を抱えている。
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