未来技術遺産
読み方:みらいぎじゅついさん
【英】Essential Historical Materials for Science and Technology
未来技術遺産とは、国立科学博物館により指定登録されて「重要科学技術史資料」の通称・愛称である。2008年に制定され、毎年十数点の製品が登録されている。
未来技術遺産は、同時代の先端技術を駆使して開発され日本の生活や文化ひいては産業発展に顕著な影響を与えた製品、あるいは、科学技術史資料として次世代に継承していくべき製品を主な対象として指定される。製品の制作年や産業ジャンルは特に限定されず、19世紀の製品から21世紀の製品まで、業務用製品から民生品まで、幅広く指定されている。
未来技術遺産の第一号は1910年に製作された特別高圧油入変圧器である。同時にカシオの電卓(「カシオミニ」)、VHS方式の家庭用ビデオ、H-IIロケット(7号機)なども登録されている。以降、酒の自動販売機、ポケットベル、塗り板見本衝立、ウォークマンの第1号機、セメダイン、パンチカード、携帯電話(ショルダーホン)、量産型カラーテレビ複数種類、PC-9801、八木・宇田アンテナ、蚊取線香なども未来技術遺産に登録されている。
参照リンク
重要科学技術史資料一覧 - 国立科学博物館
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