財務会計システム
読み方:ざいむかいけいシステム
【英】Financial Accounting System, FAS
財務会計システムとは、企業会計のうち、企業の外部関係者に公開する財務会計に関するデータを主に扱い、その報告書である財務諸表を作成するシステムである。
財務会計システムの主な機能として、「伝票入力機能」、「決算機能」、「帳票出力機能」の3つが挙げられる。まず、「伝票入力機能」では、売掛帳、買掛帳、現金出納帳などを入力できたり、各拠点で入力したデータを本部で集計・管理したりすることができる。次に「決算機能」では、損益計算書、貸借対照表、キャッシュ・フロー計算書やその他決算時に必要なデータを、伝票入力で入力されたデータなどをもとに作成することができる。「帳票出力機能」では、伝票データや決算機能などで作成された損益計算書などのデータを見やすいフォーマットで印刷できる機能である。
2006年5月に施行された新会社法により、財務諸表内の項目の名称が変更になったり(「当期未処分利益」が「繰越利益剰余金」など)、項目が追加されたり(「役員賞与」という項目の追加など)している。これ以前の財務諸表を出力する際は以前のフォーマットで、これ以降のものは新しいフォーマットで出力できるというシステムもある。
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