Averill
読み方:アヴェリル,エイブリル
Averillとは、Intel社が開発したマイクロプロセッサ・アーキテクチャーの開発コード名である。
Intelでは、1960年代から1970年代までの創業初期をメモリ中心の時代「Intel 1.0」、1980年から1990年代の期間をマイクロプロセッサ中心の「Intel 2.0」時代とし、2000年代以降はプラットフォームを中心とした用途指向型コンピューティングの時代、「Intel 3.0」であると位置づけている。そのためのプラットフォームとしては、エンタープライズからホーム、モバイル、など5つのパターンが想定されている。Averillは、このうちエンタープライズ用途に向けて用意されるものである。
ビジネス向けのアーキテクチャーである「デジタル・エンタープライズ」(Digital Enterprise)は企業用途向けで、デスクトップパソコンを中心としてサーバーなどを含む。「デジタル・ホーム」(Digital Home)は家庭用パソコンから家庭電化製品への組み入れを含む。「モビリティ」(Mobility)はノートパソコンのように携帯運搬が可能であるタイプのものである。Averillプラットフォームは、ビジネスデスクトップ分野について提供される。CPUにはデュアルコアのマイクロプロセッサ「Presler」をはじめとする次世代ハードウェアで構成され、PC管理技術「AMT」や、仮想化技術「Virtualization Technology」を実装する。従来製品と比べ性能は2倍以上、ワット当たりの性能では3.5倍に向上するといわれている。プロセッサ、チップセット、ネットワーク、ネットワーク・ドライバがセットで供給されることになるとされる。
参照リンク
イベント・レポート: インテル・デベロッパー・フォーラム Japan 2006
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