ファイバーチャネル
別名:ファイバチャネル
【英】Fibre Channel, FC
ファイバーチャネルとは、主にストレージエリアネットワーク(SAN)において、複数のサーバーとストレージをひとつのネットワークで接続する高速データ転送方式である。米国規格協会(ANSI)T11委員会により規格化されている。
ファイバーチャネルは、主に光ファイバーを使用して接続される。従来はSCSIケーブルを利用し、サーバーとストレージをそれぞれ1対1で接続する方式であったため、転送速度は遅く、かつネットワーク構成もストレージが複数台必要となるなどの難点があった。ファイバーチャネルを利用することで、数Gbps単位の高速データ転送が実現され、複数のサーバーに対して1台のストレージを対応させることが可能となっている。
なお、光ファイバーに比べて転送速度や接続可能な距離は劣るものの、同軸ケーブルを使用してファイバーチャネル接続することもできる。
ファイバーチャネルのプロトコルは「FC-0」から「FC-4」までの5つの階層(レイヤー)から成り、LAN(ローカルエリアネットワーク)のプロトコルとは構造が異なる。そのため、ファイバーチャネルでSANを実現するには、場合、LANとは別個に専用のネットワークを構築する必要がある。最近では、ファイバーチャネルをイーサネット上で利用できるようにした「FCoE」(Fibre Channel over Ethernet)の技術が開発され、SANとLANを統合することが可能となっている。
参照リンク
ファイバチャネルとは - (ストレージ・ネットワーキング技術部会)
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