WIDEプロジェクト
読み方:ワイドプロジェクト
WIDEプロジェクトとは、広域にわたる大規模な分散コンピューティング環境を構築する技術の確立を目指す、オペレーティングシステム技術と通信技術を基盤とした研究プロジェクトの名称である。村井純氏(現・慶應義塾大学教授)らが1988年に創設した。全国の大学や研究機関、企業など、100を超える団体が参加している。
参加する大学や研究機関は、WNOC(WIDE Network Operation Center)と呼ばれる機関に専用線で接続され、さらにWNOCを通じてNSPIXP(Network Service Provider Internet eXchange Point)のネットワークにも接続されている。
WIDEインターネットと呼ばれるTCP/IPベースのインターネット環境の実験的運営が、日本におけるインターネットの始まりであると言われる。村井教授をはじめとするWIDEプロジェクトの主要メンバーが国際的なインターネット組織でも日本を代表するポストを務める場合も少なくなく、実質上WIDEプロジェクトは日本のインターネット技術研究の顔であると言える。
参照リンク
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WIDEプロジェクト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/23 00:53 UTC 版)
WIDEプロジェクト(ワイドプロジェクト)は、日本を拠点として1988年に設立された、産官学組織と共同でインターネット技術・標準・社会に関連する研究を推進する、グローバルな研究コンソーシアムである[1]。WIDEは『英語: Widely Integrated Distributed Environment』の頭文字である。結成以来、米国が主導するインターネット関連技術を日本国内に導入しつつ、新技術の研究開発を促進する役割を担ってきた。現在は、技術を社会に繋げ、技術と技術を繋げ、研究者と研究者を繋げるという理念で運営されている[2]。WIDEプロジェクトのメンバーは参加が認められた研究機関・企業・その他団体に所属している(過去に所属していた)者である。研究者の他に、学生も参加しており、大学生以上の学生の他、2023年から高校生世代の参加が認められている[3]。
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