情報通信白書
読み方:じょうほうつうしんはくしょ
【英】White Paper Information and Communications, White Paper Information and Communications in Japan
情報通信白書とは、総務省が情報通信の分野における産業の現況や政策の動向などを取りまとめて年次で刊行している文書である。
情報通信白書には、IT(情報技術)およびICT(情報通信技術)に関する政府の取り組み、成長戦略、諸政策とその進捗状況、国内外の業界の動向、今後の方針や展望、各種調査資料などが含まれる。1973年に「通信白書」として初めて刊行されてから毎年刊行されており、2013年に発表された「平成25年版情報通信白書」で通算41版を数える。
最初の情報通信白書においては、郵便、電話、テレビ放送、ラジオ放送などが主要なトピックとして扱われていた。その後、携帯電話、インターネット、電子商取引、ユビキタスネットワーク、リモートセンシング、デジタルデバイド、情報セキュリティ、スマートグリッド、ナノテク、グリーンIT、クラウドサービス、ソーシャルメディア、ビッグデータ等々、年を追うごとに扱うトピックは増大している。通信インフラの整備や国際情勢と関連した市場動向なども主要トピックの一つである。
総務省は2000年に、日本型IT社会の実現を目指す国家戦略として「e-Japan」の構想を打ち出した。また、今後推進していく諸施策の方針を「IT政策大綱」として年次で公表した。2004年に、e-Japanは戦略の改定を経て「u-Japan」に改称され、それまで随所に用いられてきた「IT」の語は、全面的に「ICT」に刷新された。IT政策大綱も「ICT政策大綱」と改められている。
2013年に刊行された「平成25年版情報通信白書」では「スマートICT」をキーワードとして、スマートデバイスの普及をはじめとするICTのトレンドをいかに捉えて成長を実現していくかが特集で論じられている。
参照リンク
情報通信白書 - (総務省)
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